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鹿野ちゃれっじ 2017 留学生ツアーレポート

Date.

17/11/06

 10月20日~21日の1泊2日で、国際教養学部 国際観光学科 久保 由加里 准教授ゼミ生有志5名と留学生別科と学部留学生14名の合計19名が鳥取県鳥取市鹿野町でのフィールドトリップに参加しました。
 NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会が手がける地域振興事業に協力し、今年も鹿野町河内地区の耕作放棄地での果樹園プロジェクト、法師が滝へのフットパス、城下町散策、盆踊りワークショップ、農業体験、和食体験等を実施しました。
 留学生にとっては、大阪では体験できない地方文化を体験し、日本の原風景としての地方文化理解だけでなく、観光による地域振興、耕作放棄地など地方の少子高齢化問題について学ぶ機会となりました。
 また鳥取の豊かな自然とその恵みを体験し、人々との交流することで、留学生にとって鹿野町が「日本のふるさと」のように感じることができました。
 地域の方々からは、普段当たり前になっている、自然、食、文化などが地域の宝であることを改めて感じることができ、学生たちから活力をもらうことができた、と言っていただきました。
 彼らの植えたシバザクラや果樹が来年の春に花をつけ、華やかな賑わいに包まれることを楽しみにして、これからもここ鹿野町で継続的な活動を行っていきます。

ここ鳥取市鹿野町は江戸時代からの武家屋敷など伝統的家屋が残る街並みが観光客に人気です。
いんしゅう鹿野まちづくり協議会の小林様から解説を頂きながら城下町を散策しました。

伝統的家屋をリノベーションしたレストランでは、鳥取で採れた野菜をふんだんに使った「すげがさ弁当」を頂きました。
留学生にとっては初めての本格的な伝統的和食体験となった者が多く、見た目を味わい、素材を活かした料理に感激しました。

鹿野町河内地区の耕作放棄地を果樹園に変えるプロジェクトが進行中です。
果樹園の周辺整備のためにシバザクラの苗を昨年に引き続き植えました。

耕作放棄地再生プロジェクトとして、地元住民の方と協力して、果樹園の苗木植えや環境整備を継続的に行っています。

法師が滝までのフットパスを行いました。
途中に険しい登り道もありましたが、前日までの雨で水量が多くダイナミックな自然の滝を前にして、疲れも吹っ飛びました。
その昔、修験僧が滝行を行ったそうで、地元の方々には馴染みの名所だそうです。

国民宿舎山紫苑様に宿泊し、地元の食材を使った夕食を宴会場で頂きました。
豪華な料理を頂くと、自然と笑顔になり、元気が湧いてきます。特に大勢で食事を囲んで食べる和食に留学生たちは大満足です。

今回も大人気だったのは「盆踊りワークショップ」でした。
地元の方々を講師に、音楽に合わせて何度も何度も輪になって踊ると笑顔になって自然と動きもそろってきます。
留学生はもちろん日本人学生にとっても、伝統的な城下町の風情を感じるすばらしい文化体験となりました。

2日目は、これまでの体験や学びについて、意見交換するふり返りワークショップを「鹿野こころ」という昔は養蚕所だった場所で行いました。
温泉や食材などの豊かな自然を活かしたインバウンド旅行者による観光振興と鹿野らしい町並みや生活を守る取り組みとの両立、過疎が進む地方社会の現状など、単なる観光で学べないことをここ鹿野で学ぶことができました。

最後に、梨農園のさんこうえん様で鳥取名産の梨狩りを楽しんで、大阪へ戻りました。
自分で収穫した梨をその場で食べると、こんなにみずみずしくて甘い梨は食べたことがない位おいしかったです。

丁寧に袋がけした梨と手入れされた農園を見ると、梨農家の皆さんの毎日の努力を感じました。

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