大学紹介

心理コミュニケーション学科PBLⅢの協働プロジェクトで学生が記者に挑戦

Date.

21/08/20

 心理コミュニケーション学科のPBL演習Ⅲでは、大阪日日新聞社と協働し、学生が取材・調査し、新聞記事を作成するプロジェクトを実施しました。この授業の目的は二点ありました。第一に、PBLという授業理念のもと、学生が自ら問題を発見し、その問題に関する調査および学外取材を行い、収集した情報を新聞記事として完成させ掲載することを目指すということでした。第二に、記事の作り手になることで新聞を作ることの楽しさや難しさを体感してもらい、活字離れが顕著な世代に新聞の読み方や読むことの重要性を認識してもらうことでした。こうした目的のもと、受講生13名が4グループに分かれ、15週の中で記事作成に挑戦しました。
 4月に実際に大阪日日新聞社の記者の方に来ていただき、新聞記事の書き方や取材のノウハウ、問題や仮説設定などに関するレクチャーを行ってもらったうえで、「生野区の多文化共生」「ハンドメイド作家」「サードプレイスオフィス」「コロナ禍における大学」という4つのテーマと取り組みが設定されました。その後、取材先の選定や取材申し込みと実施、新聞社の方を前にしてプレゼンを2回行い、新聞社の協議を経て4グループの中から新聞記事に掲載される2つ(「多文化共生」「サードプレイスオフィス」)が決定されました(7/22の日刊紙と週刊紙に大阪国際大学・大阪日日新聞連携企画「学生が授業で記者に挑戦」として掲載・発刊されました)。
 もともとタイトであったスケジュールに加えて、コロナ禍の影響による取材制限など当初の計画通りに進まなかった面もありましたが、記者の方にZoomやメールでのアドバイスをいただきながら、発刊までたどりつき学生は貴重な経験をすることができたと思います。実際に、受講生からは「記事を作成する難しさ」とともに「貴重な経験ができた」「取材できて本当によかった」「視野や視点が広がった」などの声を聴くことができました。何より、PBLにおける教員からの評価だけでなく、学外の方から評価や批評を直接受けることは、学生の今後の学修と活動にとって大きな意味を持ったと感じています。また、単に記事掲載で終わることなく、13名が最後まで集中して、自分たちで取り組んだプロセスと成果をしっかりと振り返り自己評価するところまでできたことで、本当に実りのある協働プロジェクトになりました。本学学生のために多くの時間を割き、丁寧・真摯にご対応いただいた大阪日日新聞社の木下様と安田様に感謝するとともに、今後も協働プロジェクトを継続していくためにアイデアを出しながら、学生と一緒に授業を作り上げていくことを楽しみにしています。

記者の方に新聞記事を作成するノウハウをレクチャーしてもらっている様子

実際の記者会見映像を参考にインタビューのコツを教えてもらっている様子

中間プレゼンでの講評の様子

記記事の完成に向けて授業内でアドバイスをもらっている様子

掲載記事を決定する緊張の最終プレゼンの様子

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