大学紹介

海外体験レポート ~国際コミュニケーション学科 安井 大士さん~

Date.

13/07/19

中期派遣留学に行っていた学生からレポートが届きましたので、紹介します。

国際コミュニケーション学部
国際コミュニケーション学科

3年次生(留学当時)
留学期間  2012.8.18~2013.2.23
CPIT
(クライストチャーチ・ポリテクニック)大学
(ニュージーランド)

  留学は私にとって本当によい経験になった。授業については、常に先生が生徒に質問や意見を求めるので、必然的にスピーキングの強化にも繋がった。留学当初は先生から意見を求められて英語で答えるときにまず、頭で正確な文を作り、それから話すことしかできなかったので、どうしても反応が遅くならざるを得なかった。それが留学先で勉強するにつれてだんだん早く反応できるようになってきた。先生がその日に用意したトピックについてディスカッションをしたり、プレゼンテーションをしたり、チームで競い合うゲームもした。宿題は毎日出るがそれほど多くはなかった。学期末テストは3ヶ月に一度あり、その結果が成績の評価の大きなウエイトを占めるものであり、もし成績がよければ、次学期によりレベルの高いクラスで学ぶことができるテストであった。その他には 小テストが月に一度行われ、こちらは学生が授業を理解しているのか確認するためのものであった。クラスメイトはほぼ全員がアジア人(中国人、日本人、ベトナム人、インド人、韓国人、マレーシア人)で、ロシア人もいた。先生が話すことを理解することはもちろん大変であるが、クラスメイト同士の会話も大変であった。なぜなら、それぞれの国の英語には異なるアクセントがあり、聞きなれないためだ。しかし、これを理解しようとすることは英語を学ぶ上でとても重要で、英語は世界共通語であり、きれいなネイティブの発音しか理解できないというのであれば、その価値はかなり小さいものになってしまうと思う。異国の人たちとコミュニケーションが取れる、これが英語を学習する上で大きな意味を持つ。だから私は、積極的に彼らともコミュニケーションをとることに努めた。


  次に、キャンパスでの生活について。放課後、宿題をするためにしばしば図書館を利用した。驚いたことに、フロアによっては館内で飲食と会話が認められていた。また図書館では、留学生のためのスペースがあり、そこでは、リーディング、リスニング、グラマー、スピーキング、ライティングが学べる教材が充実していた。さらにIELTS、TOEFL、TOEIC等の資格のための教材もあり、私も利用していた。CPITにはコモンルーム(共通スペース)があり、昼休みにはよく友人と昼食をとった。昼食は近くの食堂やファーストフード店で買ったり、学食を利用したり、家で作ったものを持って行ったりした。コモンルームには日本語を学んでいるニュージーランド人が毎日遊びにきてくれて、よく異文化交流をした。ニュージーランド人の友人の何人かは今年留学やワーキングホリデーで日本に来る。今ではそれも私にとって楽しみの一つである。また、火曜日の放課後はスポーツアクティビティ、水曜日の放課後はカンバセーションクラブがあり、ネイティブと話す機会も用意されていた。そこで多くの若者言葉(スラング)も学び、日常会話力を向上させることができた。


  ホームステイでの生活について、私がお世話になったホストファミリーはマリヌス(60)とキャシィ(55)の二人だった。ホストファミリーとは夕食を一緒にとり、そのあとテレビを見たり会話したりするのが日課であった。TVでは特にニュースを理解するのが大変であったが、わからないところは推測していた。私が小難しい顔をしていたからか、ニュースの内容をキャシィが私に説明してくれることもあった。マリヌスはガーデニングの先生をしていて、キャシィは料理の先生をしていた。彼らは仕事で忙しくしていた時が多かったが、料理がおいしく、またとても私によくしてくれたので、楽しい一時を過ごすことができた。生活面において、日本との違いがあり、少し不安に感じるところもあったが、半年過ごす中でその環境に適応することができるようになった。


  次に日常生活について、金曜日の午後と週末は授業がなかったので、CPIT主催のアクティビティに参加したり、友人とランチをしたり、旅行に行ったり、図書館で勉強をして過ごした。休日には友人と車で一週間ほど南島を周る旅行もした。ニュージーランドでは、街を少し出ると壮大な自然が広がっていて、その景色にとても魅せられた。牧場も多く、数え切れないほどの羊、牛、鹿、馬を見ることができた。また自然のアクティビティも充実しており、それを満喫することができた。 思い出すとまた行きたくなる。ニュージーランドでは、パーティーも盛んに行なわれる。パーティーとはいっても日本でいうBBQみたいなもので、みんなでスナックや食材などを持ち寄ってそれを外で食べて騒ぐ、といった具合だ。私はこれがニュージーランドでの最も好きな余暇の過ごし方の一つだった。 私は、この留学でニュージーランドにいた日本人に出会うことでも良い刺激を受けることができた。英語を勉強している人、自己探求のためニュージーランドへ来た人、ニュージーランドの高校を出て、大学を目指す人、ニュージーランドで働いている人、ビジネスでニュージーランドにきている人など様々であったが、ポジティブな人が多かった。そういう人たちと出会って刺激されることで、英語学習も頑張ることができたし、今の自分に自信も持てるようになってきた。


  この留学は、言うまでもなくとても有意義なものであった。しかし、留学へ行く前に錯覚していた「留学に行けば英語ができるようになる」という考えがいかに甘いかも思い知らされた。半年間努力はしたが、私が思い描いていたほど英語力は伸びなかった。だから、日本に帰国してからも英語学習は続けていこうと思う。なぜなら、国外でビジネスチャンスがあるのに英語ができないことで断念せざるを得ないのであれば、それはあまりにも勿体ないことだからだ。また、ニュージーランドで出会った友人とももっと流暢に英語で話をしたいと思う。留学を通して、これからも英語を私の第二言語として学び続ける覚悟ができた。

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