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国際コミュニケーション学科、村田隆志講師の監修した展覧会「中国絵画―画賛にみる作家の想い―」が兵庫・丹波市立植野記念美術館で開催。12月2日まで

Date.

12/11/15

国際コミュニケーション学科、村田隆志講師の監修した展覧会「中国絵画―画賛にみる作家の想い―」が兵庫・丹波市立植野記念美術館で開催。12月2日まで

 9月13日(木)14日(金)にセミナーⅢ、セミナーⅣの学生有志と一泊二日で実施した丹波市立植野記念美術館の作品調査の成果を踏まえた展覧会「中国絵画―画賛にみる作家の想い―」が11月3日(土)~12月2日(日)まで開催中。内容は以下の通り。
現代中国絵画と画賛

 東洋の絵画は、その表現から大きく二つに分けることができます。一つは、専門家が描く技巧的な絵――北宗画、そしてもう一つが、絵の専門家ではない、教養ある士大夫が余技として描くもの――南宗画です。
 北宗画は中国歴代の王朝に仕えた専門的な技術を持つ画家たちによる、実物に則した美しい色彩を伴う作風に特徴があります。一方、南宗画は水墨を基調とした、素人的な素朴な作風ながら、文人たちが教養を発揮して加えた画題や賛文によって、文学的な情趣を加えた点に特徴があります。絵を描こうとする原動力となった想いを表現者が漢詩として書き加え、鑑賞者はそれを読むことによってその気持ちを受け取るのです。中国の支配階級である士大夫たちが、いずれも詩文に親しむ文人であったことから、南宗画は「文人画」とも呼ばれています。
 中国の現代絵画は、近現代の画家たちが北宗画の技巧と、南宗画の情趣を兼ね備えるべく試行錯誤を重ねながら発展してきたものです。日本画とも、西洋絵画とも違う、言葉のイメージと絵画の交響は、中国絵画を味わう醍醐味ともいえるもの。今回は画賛を読み解きながら、その魅力に迫ります。
村田隆志(大阪国際大学 国際コミュニケーション学部講師)

http://edu.city.tamba.hyogo.jp/ueno/kikakuten/2012_11_03.pdf

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