大学紹介

世界で活躍しているOG紹介(日本語教師)

Date.

10/11/16

  在学中にタイでの日本語教師アシスタント研修に参加し、卒業後には日本語教師として活躍しているOGの体験談を紹介します。
    
  私は2009年の7月から2010年の1月まで、「日本・インドネシア経済連携協定に基づくインドネシア人看護師・介護福祉士候補者事前研修プログラム」に日本語講師として参加してきました。インドネシアで4ヶ月、日本で2ヶ月、合宿状態で約半年間、日本で看護師・介護福祉士候補者として働ける人を育てるために、日本語や日本文化、現場で働くための専門用語などを教えました。

  これまで日本語を全く勉強してきたことのなかった人たちが半年後、私達と会話ができるようになり、漢字も読めるようになって巣立って行きました。研修生が旅立っていく姿はまさに「巣立ち」で、今思い出しても胸がいっぱいになります。

  私は大学を卒業後、企業に就職しましたが日本語教師への興味がどんどん大きくなり、仕事を辞め養成講座に通いました。その後、平日は事務の仕事をしながら日曜日に地域の日本語教室で教えていました。日本語教室で教えるようになって3年が経ち、なんとなくこれからどうしようか、このままの生活でいいのかなと考えていた時、このプログラムの話を聞き、説明会に参加しました。それがこのプログラムに参加したきっかけです。初めは「履歴書だけ送ってみよう。」くらいの気持ちでしたので、内定を貰った時には本当に信じられませんでした。

 半年間一緒に勉強した研修生は現在、看護師・介護福祉士を目指し、日本全国で働いています。彼らはこれから日本の国家試験を受け、合格しなければ日本で働き続けることはできません。働きながら勉強することは簡単なことではないと思います。彼らの努力が実ることを祈っています。

  研修生たちと寝食を共にした半年間は、想像の何倍もハードなものでした。しかし、ここで得た物も想像以上に大きく、私はこのプログラムに参加できたことを心から感謝しています。

  皆さんも、興味のあることにはどんどん挑戦してみてください。きっと想像以上の物が得られると思います。

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2001年度人間科学部国際コミュニケーション学科(現国際コミュニケーション学部)卒業
中村美智留

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