経営経済学部 経営学科 西田ゼミ(ベンチャービジネスコース3年)では、住友生命保険相互会社(東京本社 : 中央区・京阪支社 : 枚方市)と連携し、健康プログラム「Vitalityスマート」における加入促進・継続促進策に関するPBLに2年間取り組んできました。このたび、延べ402件に及ぶ調査データの分析結果と施策提案をまとめた最終報告会を学内で開催いたしました。

 当日は、東京本社および京阪支社からご担当者様にご来学いただき、学生によるデータ分析や提案内容に対して、実務的な視点から講評や今後の方向性に関する貴重なご助言を賜りました。皆様ご多忙にも関わらず何度も大学へ足を運んでいただき、大変ご丁寧なご指導と温かいご支援をいただいたことは、学生達にとって大変意義深い機会となりました。

 調査の結果、若年層における加入・継続の鍵として、手軽さ、効果の実感、達成感、仲間性、報酬性など、複数の価値が組み合わさることの重要性が明らかになりました。これらを踏まえ、本サービスの特性を活かした施策の可能性について提案を行いました。


東京本社 営業総括部兼新規ビジネス企画部 山口潤様のコメント

西田ゼミの皆さん、昨年度から2年間にわたる取り組み、大変お疲れさまでした。200万件以上利用されている健康増進プログラム「住友生命Vitality」ですが、学生の皆さんをはじめとする若年層にはまだまだ認知度も低く「日本の健康寿命延伸のために学生の皆さんのアイデアと行動力をお借りしたい」という想いで当社としても真剣に向き合ってきた2年間でした。仮説立てや検証の視点、解決策の実現可能性や持続可能性の考察に至るまで、企業人でも非常に難しいテーマに取り組んでいただきました。初期の頃は「何をすればいいのか」と迷子になっている様子も見られ、大変苦しんだことと思いますが、最終的には当初の想定をはるかに上回る大変素晴らしい施策を提案いただきました。会社を代表して深く御礼申し上げます。社会は正解のない課題に満ち溢れています。今回の取り組みを機にこれから向き合う課題に対してより主体的に解決できる社会人になっていただければ心から嬉しいです。本当にありがとうございました。


 本プロジェクトは、住友生命保険相互会社の皆様からの継続的なご支援とご協力により、2年間にわたる取り組みとして発展し、成果をまとめることができました。親身なご助言と実務的な視点を頂戴しましたことに、心より感謝申し上げます。

今後とも、地域・企業・大学が協働し、新たな価値創造につながる取り組みを推進してまいります。


(文責 西田千裕)

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