経営経済学部では、令和3年6月にパナソニックパンサーズ(パナソニックスポーツ株式会社)とスポーツビジネス分野の人材育成に関するパートナーシップ協定を締結し、スポーツビジネスコース学生がPBLとして様々な課題解決に取り組んできました。
参照:https://www.oiu.ac.jp/re-news/archives/2021/06/181031.html

これまで「集客」や「ホームタウン」という視点でパナソニックパンサーズの経営課題の解決に取り組み、学生が考えた企画を実践させていただきました。
参照:https://www.oiu.ac.jp/re-news/archives/2021/07/201002.html
参照:https://www.oiu.ac.jp/re-news/archives/2022/01/251026.html

今年度からは、新たに「OIU健康経営プロジェクト」を発足し、パナソニックパンサーズ、公益財団法人枚方市スポーツ協会、河本工業株式会社(枚方市)、本学と4者間の連携・協働により、パナソニックパンサーズの経営課題である「集客」と「ホームタウン」についてPBLを展開していきます。

その第一弾として、7月17日(月・祝)に河本工業株式会社の健康経営に関するイベント(スポーツ・レクリエーションプログラム)に参画しました。このイベントでは、公益財団法人枚方市スポーツ協会の健康経営エキスパートアドバイザー2名による指導の下、本学学生がスポーツ・レクリエーションプログラムの企画・運営に携わりました。健康経営の意義や目的を理解し、自分たちが提供できるプラグラムを企画し、実施するプログラムの公式審判員の資格を取得するなどして準備にあたりました。そして、自分たちで何度も何度もシミュレーションやリハーサルを行いました。当日は河本工業株式会社の従業員やそのご家族など約40名にご参加いただき、子どもから中高年層の方々まで老若男女問わず楽しく体を動かしていただき、コミュニケーションを深めていただきました。

スポーツ・レクリエーションの様子

今回の企画でリーダーシップを発揮した大道翔太君は、「今回のプロジェクトはスポーツビジネスのメンバー全員で取り組んだからこそ成功につながったと感じており、今後のプロジェクトをつなげることができた。そして今回の経験が今後の大きな可能性につながると思う」と自分たちの取り組みや成果を振り返りました。大道翔太君と共に経営者の考えや思いなどを知るために常務取締役の河本昌信様にインタビューを行った松本要君は「お客様に最高のサービスを提供するために近年では職員の健康が重視されているがどのようにして従業員の健康管理を行っているかわからなかった。今回の取り組みで枚方市スポーツ協会の専門スタッフが関わり、様々な形で企業を支援しそこで従業員の健康管理が行われていることがよく理解できた」と経営者の生の声を聴き企業としての経営だけでなく組織運営の難しさやそれに関する健康経営のビジネス現場をリアルに知ることができました。

インタビューの様子

スポーツ・レクリエーションプログラムのオープニングにはパナソニックパンサーズの選手(中村駿介選手・仲本賢優選手・小宮雄一郎選手)から河本工業株式会社の皆様へのメッセージが届けられ、イベントでの入賞商品としてパンサーズ公式ノベルティグッズを提供していただきました。またエンディングでは、松岡様(パナソニック スポーツ株式会社パンサーズ 事業推進課)からホームゲーム開幕戦の観戦招待をご提案いただくなど、多くの関係者にとって有益なイベントを開催することができました。

前期の最終授業(7月26日)には、パナソニックパンサーズの松岡様、公益財団法人枚方市スポーツ協会の栃岡様にお越しいただき、前期の取り組みに関するご講評をいただくと共に、後期に向けた具体的なビジョンをお示しいただきました。そして、この4者間の連携による効果検証についてもイメージの共有を行うことができました。
1年という期間は長いようであっという間に過ぎてしまいます。夏休みにスポーツビジネスコースの学生が後期に向けた準備をどのように行うのか、後期の取り組みに期待したいと思います。

文責:経営学科 西田千裕・横山 誠