寝屋川市の小学校にて、心理コミュニケーション学科のプロジェクト「フォト・ベースド・コミュニケーション」、略して「フォトコミ」が開催された。「フォトコミ」とは、写真を用いたコミュニケーションを通して、子どもたちの自己表現力や自己肯定感の向上を目指すプログラム。

 今回は、「発見」というテーマで小学校6年生の子どもたちがプログラムに取り組んだ。

 初めて一眼レフカメラを使う子が多かったので、「うまく撮れるかな」という声があった。だが、カメラの説明を聞いた後、実際に校内で写真を撮っていると、「たのしい」「私もカメラ買おうかな」と言ってくれる子たちが多かった印象だ。そして、「立つ」「座る」「寝ころぶ」など様々な目線や角度でシャッターを切っている子どもたちを見て、私たちにも「発見」をくれた。

 子どもたち同士で写真を共有している時、友達の撮った写真の感性や個性に発見や驚きなど感銘を受けている子たちが多かった。これがまさにフォトを通じてコミュニケーションをとる「フォトコミ」である。

 いつも見ている風景がレンズを通すことでまた異なった風景を見せてくれることを学んだだろう。これらの経験を活かし、いつも自分の心の中にはカメラがあると思い、その心のカメラで様々な風景を見てほしいと思う。

 今回参加してくれた子どもたちに12月のフォトコミで再び会えることが楽しみである。

【文】心理コミュニケーション学科3年 武部 柚花
【写真】soramark 相葉 幸子
【担当教員】林 幸史