経営学科3年・増井ゼミの学生たちは、大阪地方裁判所および高等裁判所にて裁判傍聴を行いました。さらに、中之島公会堂を見学し、大阪の文化・経済の歴史にも触れる学びの一日となりました。
裁判傍聴:意思決定の現場を体感
午前中は裁判員裁判を中心に、殺人・傷害事件や放火事件の審理を傍聴。午後は民事裁判や控訴審を見学し、和解勧試や口頭弁論の様子を学びました。
学生たちは、裁判官・検察官・弁護人・被告人などの役割や、証拠の提示・反論・判決に至るまでのプロセスを記録しながら、経営学で学ぶ「証拠に基づく意思決定」「説明責任」「リスク管理」などの概念とのつながりを実感しました。
また、裁判所でのマナーや記録の取り方を通じて、組織におけるルール遵守や情報管理の重要性についても理解を深めることができました。
中之島公会堂:大阪の歴史と文化を学ぶ
裁判所見学の後は、近隣の中之島公会堂を訪れました。大正時代に建設されたこの歴史的建造物は、大阪の近代化と市民文化の象徴として知られています。
館内では、大阪の経済発展や都市計画の歴史、文化活動の変遷などについて学び、地域社会と経済の関係性を経営学的視点から考察する機会となりました。
今回の見学を通じて、学生たちは「法と経営」「地域と企業」のつながりを実感し、教室では得られないリアルな意思決定や社会構造の理解を深めました。法廷での緊張感あるやり取りや、歴史的建築に刻まれた大阪の記憶に触れたことで、学生たちは「社会を動かす意思決定」の重みと奥深さを実感しました。
今後の学びにおいても、理論と実践をつなぐ視点を持ち、現場に根ざした思考力と行動力を磨いていきます。


(経営学科 増井 隆彦)