2026年9月11日、国際コミュニケーション学科 山下 純 教授は、セミナーⅢ生8名を引率し、高槻市の「明治なるほどファクトリー大阪」を訪問した。
1. 学外学習の概要と目的
今回の学外学習の目的は、大手食品メーカーの製造現場やブランド戦略、展示手法を実地で学ぶこと、ならびに企業活動への学生の関心を高めることであった。
学生は企業の見学ツアーに参加し、製造工程や商品の魅力、ブランドの表現方法を体験した。
2. 学生の学びと課題への取り組み
学生は「もし自身が企業(明治)の責任者であるならば、展示やブランドの見せ方をどう改善するか」という課題に取り組んだ。提案には、消費者目線でのサービス向上から、企業側の売上構築の視点まで、多岐にわたる具体的なアイデアが含まれていた。学生の主な提案は以下の通りである。
1)五感を通じた体験価値の向上・参加型展示の導入
・「カカオ豆の話を聞くだけでなく、実際に豆を回して重さや質感を確かめられるようにするなど『触れる』展示を増やす」
・「出来上がりを食べられる試食体験や、自身でチョコレート作りを体験できる場を用意する」
・「工場内でもBGMを流して雰囲気を演出し、『きのこの山』『たけのこの里』のエリアごとに異なる匂いや香りを用意して印象づける」
2)知的好奇心とコミュニケーションを促す工夫
・「カカオが海外から出荷されるまでの具体的な期間や苦労を提示し、原材料の重みや価値を伝える」
・「工場ライン見学の際、ただ見るだけでなく1日の生産量や売上などをクイズ形式にして興味を引き出す」
・「『きのこの山 vs たけのこの里』の投票結果をリアルタイムでランキング表示したり年代別の結果を出したりして、来場者同士の会話を生む」
・「見学の最後に『今日一番印象に残った商品』を選ぶコーナーを設け、全体を振り返るきっかけを作る」
3)ビジネス視点(売上構築)と来場者満足度の向上
・「見学後の『あれを食べたい』『グッズが欲しい』という意欲を見逃さず、物販・お土産ブースを確保して売上構築の場を作る」
・ 「マスコットキャラクターのぬいぐるみなどを商品化し、記念品として持ち帰れる仕組みを作る」
・「可愛い展示物と一緒に記念撮影ができる『写真撮影可能スポット』を大幅に増やす」
学生は、これまで一消費者として接してきた食品メーカーの現場を直に学ぶとともに、提案課題に取り組むことで、企業活動について主体的に考える機会を得た。単なる感想にとどまらず、企業側の視点や経営的立場に立って改善策を構想する、実りある学びの場となった。
3. まとめ
今回の学外学習を通じて、学生たちは以下三点の学びと気づきを得ることができた。
・製造現場の実態やブランド戦略に対する理解の醸成
・展示デザインや来場者体験、売上構築に対する実践的視点の獲得
・課題に向き合い、自ら主体的に考え、具体的な改善策を提案する力の養成
全体として、学生は企業の現場見学での気づきを振り返り、自ら具体的な提案を検討することで大きな学びの成果を実感した。本学外学習は、学生がビジネスの現場における課題発見力や、企画・提案力を育む非常に有意義な機会となった。
以 上

