パナソニックの海外工場で「ものづくり×グローバル経営」を体感

経営経済学部の学生10名が、マレーシア・シンガポールを巡る「アジアスタディツアー2025」に参加しました。マレーシアでは、パナソニック社の空調事業で世界最大規模を誇る生産・開発事業拠点であるPanasonic Appliances Air-Conditioning Malaysia(PAPAMY)を訪問。日本の技術をグローバルに展開する現場で、生産ラインや開発設備の見学、経営幹部との質疑を通して、グローバル経営の理解を深めました。

<参加した学生たちの学び>
1.規模×歴史×しくみ
 PAPAMYは1972年創業、50年以上この地で事業を続ける拠点で、敷地は東京ドーム約5個分に相当します。生産ラインの配置や表示、検査の手順、5S(整理・整頓など)や自動化と人の作業の最適な分担など、細かな改善の積み重ねで効率と品質を両立していることを学びました。

2.生産と開発の一体経営
 工場には生産ラインだけでなく開発・実験部門もあります。現場で見つかった課題をすぐ検証し、改善を製品や作業に迅速に反映できる体制により、商品の使いやすさや静かさなどの価値づくりが現場起点で進められていました。

3.世界に合わせた設計×多国籍チーム
 エアコンは国や地域の暮らしに合わせて設計が変わります(気候、家のつくり、電圧、静音性や操作性など)。現場ではさまざまな国籍の従業員が共通の目標や教育・評価の仕組みにより、モチベーションを高く維持し、誇りを持って働く姿が印象的でした。

文責 経営経済学部 経営学科 佐々木 紀夫