7月13日に大阪府内の小学校にて、心理コミュニケーション学科のプロジェクトである「フォト・ベースド・コミュニケーション」、略して「フォトコミ」が開催された。
「フォトコミ」とは写真を用いたコミュニケーションを通して、個々が持つ自己表現力や自己肯定感の向上を目標とするプログラムである。このプログラムは「発見」と「想い」の2つのテーマに分けて実施される。今回は「想い」をテーマに、心理コミュニケーション学科の学生11名が、カメラマンの相葉幸子さん、6年1組、2組の児童と共にプログラムに取り組んだ。
始めに、児童らはグループに分かれて被写体となる人から「想い」を引き出すための質問を考えた。被写体となる人が「自分らしさ」を表現できるような質問のアイディアを児童らが苦戦しながらも、楽しげに話し合っていたことが印象的であった。その後、児童らは撮影ブースで被写体となる人の「想い」を引き出す撮影を行った。様々な角度から被写体の表情を撮影する姿は、まるでカメラを通して自己を表現するかのように活き活きとしており、改めてこのプロジェクトの意義を感じることが出来た。
私自身このプロジェクトに参加するのは初めてだった。児童一人一人が想いとは何かを考え、その想いを表情から捉えようとする姿は大学生にも多くの学びを提供していることを感じた。
最後に、このプロジェクトに参加した児童らが自分や他者を理解する事の大切さ、自己表現の楽しさを実感し、今回の経験をこれからの人生に少しでも活かしてくれればと思う。
【文】心理コミュニケーション学科4年 荒川愛美