心理コミュニケーション学科は、3月16日から20日にかけての3泊5日間、タイ・バンコク文化研修を実施しました。実際に現地を訪問する海外研修は2019年のベトナム以来になります。
今回は、日本文化と独特な関係を形づくっているタイ・バンコクの消費社会文化を様々な角度から体験する研修プログラムが組まれました。これは参加した7名の学生たちが事前研修会でのミーティングを重ねながら、自分たちで訪問先を計画したものです。

タイの首都バンコクの近年の発展は著しく、いくつかの面では東京や大阪をしのぐ様相を見せてもいます。学生たちは日本に進出するのは大阪万博が開催される2025年を待たねばならない最高級ホテル、ウォルドルフ・アストリアでのアフタヌーンティーを体験する一方で、バンコク中心部の巨大ショッピングモールMBKセンターでは、日本のアイドルやメイド喫茶、マンガアニメ、ゲームなどが消費されている現場を視察しました。加えて週末に開催されるバンコク最大の公設市場チャトゥチャック・ウィークエンドマーケットや、タイ最大の衣料品市場プラトゥーナム市場、あるいはトンロー地区の屋台村、そしてタリンチャン水上マーケットという非常に珍しい形態の市場なども訪問し、それぞれに特色あるタイの消費社会文化を調査することができました。そこからは、明らかに怪しい日本語をしかしおそらくネタとして消費していたり、日本マンガの最新刊がタイ語に翻訳されているのと同じ売り場面積で日本語原書のマンガも売られていたり、アジア圏なのに箸よりもナイフ・フォークが浸透していたりする、まさに万国の文化を「消費」するのがタイ文化なのではないかという驚きと発見に満ちた学びを生の体験として得ることができたと思います。