2022年12月2日(金)3限の経営史(1-414教室)にてパナソニック元常務役員の山本亘苗氏が特別講義を行いました。特別講義では日本経済における企業の経営戦略とその特徴についてパナソニック、トヨタ自動車、ソニーグループ、本田技研工業の歴史を踏まえながら説明をしていただきました。日本の明治時代から令和に至るまでを大局的に見た経済のできごとやトピックを確認し、そこでは何が重要なキーワードであったのかを確認しました。2050年を見据えた企業の事業戦略を紹介し、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)の17ある目標の達成あるいは貢献に向けた施策を詳細に説明しました。
 1990年以降のパナソニックの事業戦略を他社と比較し、その背景にある経営哲学、企業文化についても触れて、その事業戦略の特徴について説明を行いました。
 普段の座学ではなかなか聴くことのできないほどの貴重な特別講義でした。学生が書いたコメント欄には事業戦略について大変勉強になった、経営のリアルの話しが聴けてよかった、といった学びと刺激を受けた印象が目立ちました。さらに、パナソニックが低迷期に選択と集中でV字回復させた中村邦夫氏に関するエピソードが聴けてよかった、という感想がありました。
 山本亘苗氏の常に前向きな姿勢と熱意は多くの学生に希望と勇気を与え、経営の本質について深く考えることができた特別講義でした。心より厚くお礼を申し上げます。