よつば小学校 濵口校長先生(中央)と共に
陸上競技部は、ミッションとして『旋風』~Create a OIU whirlwind~を方針として掲げ、次にビジョンとして人間性(自己実現)、競技性(スポーツフォーム達成)に至るために「教員、コーチ、仲間、自分、様々な要因がお互いに良い影響を与え合って人間性と競技性を上昇させていく」というロードマップを描いています。
その道標の一つに、地域社会との「信頼・共同」関係を豊かにしていくことをあげており、方法として「指導支援ボランティア」を通じて、主体的に地域課題解決に挑戦し、地域社会の様々な状況に対応できる「人間力」を磨くことにあります。
その具体的な実践活動の1つとして、2010年から、守口市立よつば小学校の児童を対象に、守口市こども会駅伝競走大会に出場するための練習指導補助に取り組んでいます。この実践は、学生と児童が年齢を超えて、互いに主体であり、共感できる関係づくりに繋がると共に、社会で通用する「人間力」の向上と、共に生きる社会づくりに寄与しています。
平日の早朝によつば小学校に出向き、児童に教えることを通じて、指導内容・方法の学びや実践指導の経験を積んでいます。そして、今回、指導を受けたよつば小学校児童が「全員駅伝」のスピリットで、守口市こども会駅伝競走大会で健闘し、優秀な成績をおさめました。
顧 問:小倉幸雄(人間科学部スポーツ行動学科 教授)
コーチ:木村世希(課外教育センター)
大会名:守口市こども会駅伝競走大会
開催日:12月4日(日)
開催場所:淀川河川公園 外島~八雲~太子橋地区
児童が駅伝で受賞したカップ
大学駅伝出場にあたり、児童から応援メッセージを寄せ書きした旗をいただく
学生の感想
◯真砂 拓冬さん(経営経済学部 経済学科 4年次生) 中長距離ブロック
『後輩指導』
私は1年次生のときに指導補助を経験しましたが、2・3年次生はコロナ禍で中断しました。ほとんどの4年次生は、10月の試合を最後に引退しますが、中長距離ブロックはトラックシーズン終了後もロード・駅伝があるため、11月以降も練習に参加しながら指導支援ボランティアを初めて行う後輩の学生に向けて、児童への接し方、目線の合わせ方、大会に臨むにあたり心構えなどを指導してきました。
『今後も「人間力」を養い続ける』
来年度から社会人になるにあたり、指導支援のボランティアは「人間性」を養う上で役に立ちました。特に子どもとのふれ合いを通じて、人に応じた伝え方、接し方などを判断し、実践していく行動力が身に付きました。長期的に行うボランティア活動により、1年次生のときと比べると視野も一層広がり、社会で通用する「人間力」を養っていけたと実感しています。この「人間力」は社会に出てきっと一層活きてくると思います。
『全員駅伝』
陸上競技は個人競技だけでなく、リレーや駅伝などのチーム競技でもあります。メンバー全員で同じ方向を見て、同じときを駆ける。そこには、出場メンバーだけでなく、監督、コーチ、サポーター、応援、友人、家族など様々な関係者のおかげで支えられています。今回、大学駅伝に出場するにあたり、児童から応援メッセージを寄せ書きした旗をいただき、「全員駅伝」の魅力を改めて実感しました。
◯松金 里奈さん(人間科学部 人間健康科学科 3年次生) 短距離ブロック
■「人間性」を伝える
児童から大学生へ話せるが子が少なかったため、大学生から自発的に児童へ声をかけるようにしてきました。また、大学生が自発的に練習メニューを考え、実践してきただけでなく、競技以前の大切な「人間力」である挨拶、生活マナーなど根本的なことを大学生が模範となるように示して接するようにしてきました。大会当日は、高学年と低学年、選手と補欠が自主的にお互いをサポートしあい、応援していた姿を見て嬉しかったです。
『児童への寄り添い』
駅伝の各区に連れていくとき極度に緊張していた4年生に寄り添い「頑張ろうな!」と声をかけると、落ち着きを取り戻し、力走してくれて嬉しかったです。
『人間性と競技性を活かす』
来年は4年次生となり指導的立場になります。指導支援のボランティアの経験を活かして、人間性と競技性を活かした練習メニューで指導していきたいです。
◯中山 貴晶さん(人間科学部 スポーツ行動学科 3年次生) 短距離ブロック
『コミュケーションの効果』
大会当日、緊張していた児童に積極的にコミュケーションとって、気持ちをほぐしました。競技が開始すると小学生は楽しみつつも選手・補欠とも連携してしっかりと取り組んでいました。一人でも多くの小学生と接することができて本当によかったです。
『チーム力・人間力』
大会当日は児童が緊張していたので大丈夫か心配していましたが、高学年の補欠の児童もチームの一員として、低学年を引っ張っていく姿を見て、チーム力・人間力が小学生に身についていることを実感しました。
『走る楽しさの原点』
自分も子どもだった頃を思い出すと、純粋に楽しく走っていた原点を思い出します。それを現在の自分の競技に活かしていきたいです。
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