経営経済学部では課外の「サブセミナー」を開催し、学生が卒業後のキャリアを描くための知識を得て、モチベーションを高める機会を提供しています。
 6月28日(火)5限には、元経済産業省職員で、現在京都大学で公共政策の研究をされている安藤加菜子氏をお招きし、「地域経済を応援する公務員の仕事」というテーマでご講演いただきました。安藤氏は、近畿経済産業局で地域経済の振興のため、近畿圏の中小企業への支援や自治体等の連携業務に携わっておられました。
 講演会では、コロナ禍での飲食店支援を題材に、地域経済の活性化には中小企業支援、まちづくり支援、担い手の支援が重要であり、そのために国・都道府県・市町村がどのように連携しているかについてお話しいただきました。
 以下の学生からの感想にも見られるように、経済、地域、行政と多様な切り口で社会問題をとらえる良いきっかけとなりました。

〈学生のおもな感想〉
・お金は企業にとっての血液で、補助金は輸血であり減税は止血のようなものというたとえが分かりやすかったです。これから公務員を目指していくうえで、広い視野をもって勉強していこうと感じることができました。
・まちづくり支援について、計画や商店街支援、アニメを用いた喫茶店の開設やその審査など、身近な例を使ってお話ししてくださり、僕たちでも分かりやすかったです。
・公務員の仕事のキーワードとして、地域で活躍する人々を「応援する」ということが印象に残った。これまでの公務員の印象は、おもに事務系の仕事のイメージだったが、応援するという新しい視点を知ることができた。
・「公務員は地域経済を応援するサポーター」というご説明が分かりやすかった。また、昨今のコロナ禍で見られたように、生活や仕事で苦しむ地域の人々を守るため、自治体や国はさまざまな支援を実施し、私たちの暮らしを支えてくださっていると改めて感じました。
・経済産業省は国家公務員なのであまり地域に関わる職業だと思っていなかったので、地方の経済の支援方法や、これまで具体的にどのような支援を行ってきたかなどが知れて良かったです。
・今回の講演を受けて、一つの事業を支援して守り、育て、助けることは、その事業の周りを循環してさまざまな役に立つということが分かりました。新しい考え方を得て、視野が広がったと感じました。