経営経済学部・グローバルビジネス学部の「現代の世界経済」(木曜3時限、担当:若松)において、1月16日に公益財団法人大阪ガス国際交流財団事務局長の住友宏氏をお招きし、「財団の窓から見た世界経済–助成国との関係を中心に–」というテーマで特別講義を実施いたしました。
 大阪ガス国際交流財団は、南東アジアおよび大洋州地域の天然ガス産出国において教育・学術・科学技術分野の助成を行い、助成国と日本との国際相互理解を深め、国際親善に寄与することを目的としています。
 講義では日本のエネルギー事情と財団設立の目的、助成地域の経済発展状況、財団運営と金利等の内容を、とてもわかりやすくお話いただきました。インドネシアやマレーシアなどの現地の詳しい状況に触れたり、最新のデータから各国の経済状況を読み解くことで、受講学生の興味・関心を刺激する講義となったようです。

〈受講生の主な感想〉
・日本のエネルギー自給率は以前と比べて上がってきてはいるが、それでもまだまだ低いので、外国に依存しすぎない新エネルギー資源の発見が必要だと感じた。
・石油やガスエネルギーなどは日々の世界情勢に応じて価格が変動しやすく、経済に与える影響も大きいため、あらためて今後エネルギー問題と向き合う必要性を強く感じた。
・講義から、経済は常に変化しているのであって、様々な変化に対応できるような力を身につけることが、今後の自分たちの課題であると思った。
・日本とアジア諸国は地理的にも近いが、一方はエネルギー分野、他方は教育・学術分野など、お互いに協力し合うことが重要だとわかった。そのような相互援助が、どちらの国においても豊かな暮らしにつながると感じた。

住友 宏氏