サポート体制

チャレンジ制度

学生の夢を応援する「学生チャレンジ制度」

タイの孤児院へ絵本などを贈る支援活動

家庭で眠っている絵本をタイの子どもたちへ贈ろう!

2008年に英語インテンシブプログラムの学生、当時3年生14名によって復部したESS部。そして2009年、ESS部の活動史上、学生チャレンジ制度に初めて採択された企画が「タイの孤児院に絵本や文具を贈ろう」という取り組み、「"Summer Santa Claus in Thailand"〜タイに絵本を届ける〜」だ。

高校時代にボランティア活動をしていた部員から、十分な教育を受けられない開発途上国の子どもたちを支援しようという提案があった。

「きっと、家庭に眠っている絵本はたくさんあるはず」と、学内での広報活動と並行して校区の自治会にも回覧で声をかけてもらった。連絡を受けて学生が直接、自転車や車で引き取りに行った。大学までわざわざ届けてくれた人も、実家に帰っていたときに知ったからと大阪市内の自宅から送ってくれた人、寄付金を送ってくれた人もいるなど、約600冊もの絵本が温かい気持ちと共に集まったのである。

部員4名は人々の善意を手に、11月13日から17日までの5日間、タイのアントンにあるワットサーケオ孤児院を訪問した。
「このときもそうですが、国際的な取り組みで現地に行くメンバーを決めるのは一苦労。活動にも、現地訪問にもESS部の学生は一斉に手を上げるんです。自ら行動する、OIUらしい自発的な学生ばかり」という現場の声。

温かい交流を通して知った子どもたちの明るさと勉強への熱意

現地に着いた学生たちは、英語とジェスチャーを交えて懸命に、寄贈してくれた日本の人たちの気持ちを伝えた。先生から絵本や文具を手渡された子どもたちは、絵本のページをめくるなど大喜びだったという。学生は、授業に参加してタイ語を教わったり、お礼に日本の言葉や折り紙を教えたり、たくさんの子どもたちと触れ合うことができた。
「私たちが感じたことはたくさんありますが、タイの子どもたちの勉強に対する熱心な姿勢は、豊かな日本では気づけないことでした。また、家族と一緒に住めない子どもたちの明るさも、タイに来るまでに想像していた様子とは違っていました」

この体験が今後のESS部の展開の原点となる。

OIUの学生には行動力がある。チャンスを次の世代につなげていく強い志がある。ESS部の活動に対する世界からの評価は、一人では成し得なかったこと。世界の人々との交流で何かを生み出したい、誰かを支えたい、歴代の部員の気持ちが世界の人々に伝わった結果である。