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学生の夢を応援する「学生チャレンジ制度」

コミュニティデザインで日本の地域再生に貢献する!!「南山城村活性化プロジェクト」に挑む熱き学生たち

山村の住民と大学周辺の市民をつなぎ、二つの地域を相互に活性化させる

京都府の東南端、南山城村。会合のため月に一度、この山村を訪れる学生がいる。「南山城村活性化プロジェクト」の坂元悦子さんだ。

「お茶やシイタケが名産の村ですが、住民の高齢化率は約46%と限界集落になりつつあります。この状況を少しでも変えたいと考え、そこにない『ヨソモノ、ワカモノ』である私たち学生の力を活かした村の活性化を行っています」

坂元さんはもともと、さまざまな地域の活性化に取り組む学内の「ひと・まち・であうプロジェクト」のメンバーだ。南山城村の活動は、その一環として2010年にスタートしたが、取り組みとしては、村で行われるイベントへの手伝いだけにとどまっていた。

現状を前進させるため、坂元さんたちは「ひと・まち・であうプロジェクト」でかかわりを持ったOIU枚方キャンパス周辺の菅原東校区に着目した。この地区では、地域のイベントや小学生への学習支援「てらこや友遊」など多彩な取り組みを行い、地域活性化に貢献したとして先輩メンバーがNPO法人から表彰を受けている。この経験をベースに、人々のつながりを生み出す“コミュニティデザイン”を学生が手がければ…。そして、菅原東校区と南山城村の人をつなぎ、互いの地域の活性化を図る、そのプランができあがっていった。

2012年の春、坂元さんたちは菅原東校区の小学生たちと南山城村を訪れ、茶摘み体験を行い好印象を持たれた。さらに、プロジェクトの土台を強くしようと、「学生チャレンジ制度」に応募。獲得した奨励金で活動に必要なパソコンなどの機材を揃え、菅原東校区の小学生と保護者を南山城村の夏祭りへ招待した。

「夏祭りでは、名産品のシイタケを使った『しいたま焼き』やかき氷などの屋台、アトラクションなどを企画。その運営までを学生が行いました。そのことで、菅原東校区の人々と現地の方々との交流が一層深まったと思います」

それからも、学生の提案で南山城村の廃校の校舎再利用が決まり、毎月、学生と住民で地域活性化策を話し合う会合が続いている。また、2013年2月に枚方キャンパスで南山城村の野菜を販売する優市(やさいち)を開催するなど、両地域の絆はさらに強くなっている。

「出会いを設定しきっかけを作ることで、地域の相互関係が結ばれていくことが目標です。将来、菅原東校区の人々にとって、南山城村が第二の故郷になってくれれば嬉しいですね」