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チャレンジ制度

学生の夢を応援する「学生チャレンジ制度」

フィジー島とのフェアトレードに挑戦!

世界への架け橋になる
新しい国際協力にチャレンジ!

ESS部のグローバルな活動を振り返る中で、「開発途上国における経済的な支援となる貿易」というユニークなテーマで企画されたプロジェクトがある。それは「フィジー島とのフェアトレード」だった。2010年、学生チャレンジ制度に採択された企画、正式名称は、「"FairTrade in Summer Island"〜世界への架け橋〜」。

当時、「将来は開発途上国の手助けにもなる貿易の仕事に就きたい」と考えていた一人の女子部員の発案でスタートしたプロジェクトだ。

「フェアトレード」とは、貧困の連鎖を断ち切る一つの手段として、立場の弱い生産者に対し、正しい価格で商品取引を行い、貧しい労働者を救い、持続可能な発展を支える貿易のしくみのことである。

企画が立ち上がったのは2010年4月。フィジー島で雑貨を買い付けて、OIUの入試・広報部に販売。自分たちが公平な国際貿易で仕入れた商品を大学側からオープンキャンパスでプレゼントしてもらおうと考えた。もちろん、現地での商談はすべて英語で行う。

そして7月、熱意と企画書によって見事、学生チャレンジ制度採択企画に選ばれ、奨励金を獲得、旅費にあてた。費用を浮かせて買い付けに回そうと、格安でフィジーまでのチケットを調達し11月25日に代表として3名が日本を出発。しかし、ここからが本当のチャレンジだということをメンバーは知らなかった。

現地で買い付けた100点の民芸品をオープンキャンパスで配布

フィジーでは魅力的な民芸品が多く生産されている。そのため、歩いて行ける場所ですぐに買い付けできると考えていた。観光地にもなっている村を想定していた。しかし、実際は民芸品を作っている村からは思ったより距離があり、ホテルから学生だけでは行けないということに…。ところが幸運にも、宿泊先の日本人オーナーと知り合い、その村までホテルの車で送迎してもらえたのである。現地の人と交渉しながらアクセサリーなど合計100点を買い付け、11月29日に帰国。オープンキャンパスで活動紹介を兼ねて配布。結果として、想像以上の大成功となった。

「フィジー島でのフェアトレードという新しい国際協力。これに参加していなかったら、きっと普通に暮らしていたと思います。恵まれているのは、世界でも限られた地域だけだと身をもって知ることができました」

フェアトレードの課題はまだ残るが、「これをステップに開発途上国への経済的支援の輪を広げていきたい」、という思いはESS部員たちに受け継がれている。