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心理コミュニケーション学科:3泊4日の韓国ソウル研修を実施!

Date.

16/03/10

 心理コミュニケーション学科では、2016年2月28日から3月2日にかけて、3泊4日の韓国ソウル研修を実施しました。参加した3名の学生は皆、はじめての韓国を大いに楽しむとともに、異文化コミュニケーションを体験的に学習しました。
 到着した日は雪が舞う天候で、春の訪れを感じる大阪との気候の違いに戸惑いつつもオンドルの暖かさ(屋台のベンチもオンドル仕様!)に救われ、極寒のなかでも屋台を楽しむ文化に魅惑されました。研修期間中は寒い日が続き、上着の風よけのフードが飾りでないことを実感しました。若者の街ホンデとシンチョンでは、雪が舞う寒さのなか果敢に春を先取りして薄手のコートで歩く若者たちの姿も目にしました。学生たちにとっては、ただ街を歩くだけでも様々な発見がある4日間だったようです。
 現地では、以下の学習プログラムを実施しました。
①東大門、広蔵市場、清凉里青果市場、弘大入口、新村、明洞などの繁華街を訪れ、市場と大型店舗における商売の形態、商品陳列の傾向、売り手と買い手のコミュニケーションを比較するフィールドワークを実施。屋台では飲食を通じた異文化コミュニケーションを楽しみました。学生たちには、韓国式のオデンが好評でした。

②ソウル市内で自主管理によって運営されている研究コミューン「スユノモN」を訪問し、施設の見学と交流をおこないました。スユノモで提供される食事を共にしながら、互いに自己紹介をおこない、卒業研究の内容や就職活動の様子について話し合いました。さらに、日韓の若者の労働問題、東アジアの歴史と平和、障碍者の自立と福祉、親密な関係性のコミュニケーションなど様々な話題をめぐって議論が盛り上がりました。

③西大門刑務所博物館と景福宮を訪れ、韓国の近現代史を学習しました。西大門の博物館を訪れた日がちょうど「三一節」(1919年3月1日の独立運動を記念する祝日)にあたり、三一独立運動に関連する様々な行事が開催されて、多くの来場者でにぎわっていました。事前研修で日韓近現代史を学んでいたので、歴史の理解をより深めることができました。

④ソウル市内の各所で都市文化を探る考現学的なフィールドワークを実施しました。汝矣島の国会議事堂前では、テロ対策法に反対する集会や脱原発を訴えるデモ隊に遭遇しました。永登浦では小規模なリサイクル工場や鉄工所が並ぶ路地の裏にアート系のグラフィティを発見しました。西大門博物館の向かい側のオクパラジ通りでは再開発による立ち退きが進行し、廃墟寸前の建物の並びと背後に迫りくる高層アパートの対比が印象的でした。近代的な高層ビルと路上で野菜を売る露天商が対照的なソウルの風景ですが、あと数年も経てば大きく変わるかもしれません。

 参加した学生たちは、身近な「外国」である韓国をはじめて訪問し、現地でのコミュニケーションを通じて世界がグローバル化していることを実感したことでしょう。文化の差異を拒絶の根拠とするのではなく、差異を楽しみ、さらなるコミュニケーションを接続すること。異文化コミュニケーションの経験から学べることはたくさんあります。「反日」「反韓」といった偏見にとらわれることなく、実際に現地でコミュニケーションをとってみれば、グローバルに他者とつながり仲良くできる人間性を養うことができます。心理コミュニケーション学科では、海外研修を通じたチャレンジを応援しています。

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