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博士学位の取消し等について

Date.

14/09/29

平成26年9月29日

博士学位の取消し等について

大阪国際大学

 大阪国際大学は、以下の当時の院生1名が不正な方法により学位の授与を受けた事実が判明しましたので、本学が授与した学位の取消し等を決定しました。

1.対象者
2012年3月修了院生 〔 博士(経営情報学)〕

2.学位論文タイトル
「中国の『自主イノベーション』に関する考察―自動車産業を中心にー」

3.不正行為発覚の経緯と対処
 2014年4月、代理人弁護士を通じ、対象者の論文に自身の博士学位申請論文からの盗用の疑いがあるので調査のうえ、盗用の事実が明白な場合は、博士学位請求論文の取り消し、国会図書館からの取り下げ等適正な処置を求めるとの通知文が送られてきた。
  本学は、論文において盗用の疑いがあることを確認し、さらなる詳細な調査とその問題への対応を処理するために、6月に「博士後期課程修了生による論文盗用問題に関する調査委員会」を設置した。調査の結果、当該者の執筆した論文「中国の『自主イノベーション』に関する考察―自動車産業を中心にー」の第4章に今回指摘された研究者の博士請求論文他からの盗用箇所が多く含まれていると判定した。調査委員会における調査結果を踏まえ、大阪国際大学は、2014年8月1日付にて、学位の取消しおよび学位記の返還を求めることを決定した。
(2014年9月18日学位記返還)

4.再発防止に向けての取り組み
  学生に対しては、博士前期課程において、論文作成に関するリテラシー教育、調査方法の指導、倫理教育等を行うとともに、本学の管理体制として、論文指導・学位論文審査体制の一層の改善等の再発防止策を講ずることとした。

5.学長コメント
 このたび、本学が授与した博士学位の取得に対し不正行為が判明したため、学位を取消し、学位記を返還させることにいたしました。学位(博士)を授与する高等教育機関が、このような事態を引き起こしたことは、まことに痛恨の極みです。
 本学としては、今回の事態によって損なわれた社会的信頼を回復するため、教員一人ひとりが大学院生に対して適正な教育指導を行うよう徹底するとともに、本学を挙げて必要な再発防止に努めてまいります。

6.適用規程・条文
大阪国際大学 学位規程
(学位の取消し)
第 17 条 博士又は修士の学位を授与された者が、その名誉を汚辱する行為があったとき、又は不正の方法によりその授与を受けた事実が判明したときは、学長は、研究科委員会の議を経て、既に授与した学位を取消し、学位記を返還させ、かつ、その旨を公表するものとする。

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