大学紹介

海外体験レポート ~国際コミュニケーション学科 山本 花音さん~

Date.

13/08/08

  中期派遣留学に行っていた学生からレポートが届きましたので、紹介します。

国際コミュニケーション学部 国際コミュニケーション学科
英語インテンシブコース修了
  3年次生(留学当時)
留学期間  2012.9.29~2013.2.2
クィーンズランド インターナショナルビジネス アカデミー (QIBA)
(オーストラリア)  


  私が履修していた科目は一つだけでしたが曜日ごとに二人の先生が入れ替わりで教えてくれました。授業内容はグラマー、ライティング、リーディングで、授業は自分に合ったレベルの少人数制で、ペアワークやグループワークがたくさん取り入れられていて、発言する場がたくさんも設けられていました。日本人はこういう場ではシャイになってしまい、ほかの国の生徒達に比べて発言が遠慮がちになっていると感じました。しかし、そこで勇気を出してみんなの輪に入っていき発言していくのが、英語上達につながるカギだと思いました。私自身も最初は遠慮がちになり、あまり発言できないでいましたが、クラスで友達ができてきて、友達とたくさん話していくうちに自信がつき発言も増えていきました。


  先生はみんなフレンドリーで、解らないことがあれば気兼ねなく聞けるので、とても環境が整っていると感じました。また、先生達もいろいろな国から来た人たちなので、考え方もそれぞれ違います。それにより、知識や価値観も偏らずに教えてもらうことができました。すべての生徒が英語圏外から来ていたので、先生達は発音を重視していたように感じました。学校以外の場所では、本当に発音をしっかりしておかないと言っていることを理解してもらえないので、発音重視の授業は生活するのにもすごく助かりました。また、教科書のチャプターが終わるごとに確認として試験があり、チャプターによっては点数が悪かったりしたので、自分がどの部分をもっと勉強しなければいけないのかがすぐにわかりました。


  お昼休みには学校のテラスに出て、目の前に広がるクーランガッタビーチを眺めながら友達とランチをしました。ランチの時、スーパーや露店で自分の好きなものを買って食べることが毎日の楽しみでもありました。 学校が終わると友達とビーチに行き、海水浴や日光浴、シュノーケリングやサーフィンなどをして楽しみながらコミュニケーションを深めました。クラスメイトの送別会やクリスマスパーティーも学校でしました。丘の上で海を背景に各自料理や材料を持ち寄ってのBBQは本当に盛り上がり、さらに友達との交流が深まりました。 この留学で友達はたくさんできましたが、その中でも特にブラジリアンが多かったです。彼等から学ぶことはたくさんありました。たとえば、ブラジリアンの英語の上達は驚くほど早いことです。なぜかというと、彼等の国の人柄が関係しているのです。彼等はとても陽気で、人見知りをしません。おまけにみんなおしゃべりなので、必然的に英語能力が上がるのです。彼等を見ているうちに、見知りしている時間がもったいなく思えたので、人見知りをやめました。彼等を見習って、人見知りをやめた結果、今までより数段英語が上達しました。


  ホームステイ先では、本当にホストファミリーに恵まれていたと実感しています。私が滞在したホストファミリーはホストマザーのみでしたが、彼女は留学生を以前に何回か受け入れていたこともあり、留学生に対してとても理解がありました。私のめちゃくちゃな文法の話も理解してくれようとしてくれました。毎日、夕食時にはその日あった出来事を彼女と話すのが日課になっていました。また、会話中にわからない単語が出てきたときに、その意味をわかりやすい英語に直して説明してくれました。会話の中でわからなかった単語とその意味も一緒にメモするということも、日課になっていました。これにより単語力もつきました。そして、手伝いをしながらのホストマザーとの会話は、私に自信をつけてくれました。少しでも英語が上達すると、すごく褒めてくれたのです。"褒められて伸びる"ということを実感しました。外国人の持つ自分に対する自信は、褒められて育った環境が彼等自身の自信に繋がっているのだと納得しました。


  休日になると、ご近所さんの家にお邪魔して他愛もない話をし、ハッピーアワーという軽い夕食を持ち寄りみんなで食べるという小さなパーティーのような集まりにも呼んでもらいました。小さなパーティーには積極的に参加しました。そうすることにより、現地の人とも次第に仲良くなることができました。仲良くなれたという嬉しさ反面、現地の人たちの会話のスピードについていけないということがショックでした。しかし、現地の人たちはとてもフレンドリーなのでたくさん話していくうちになんとかスピードについていけるようになりました。 日常生活では、ホストマザーと一緒に出かけたり友達と動物園やレジャースポットに行ったりビーチで遊んだり、またホームパーティーを開いたり友達のホームパーティーに呼ばれたりと日本ではあまり経験できない刺激的な毎日でした。友達のホームパーティーでは、学校の友達以外の人たちも来ていたりしたので、そこでも友達の輪が広がりたくさんの友達をつくることができました。


  動物園ではオーストラリアに棲息する動物を見ることができました。動物園の中の動物たちはのびのびとしていました。オーストラリアの人々はオーストラリアに棲息している動物を大切にしています。そのため、環境にも気を使っています。私たちが普段何気なく生活していて、環境のことを気にかけずにいることで、もしかしたらこの中の動物たちが絶滅の危機に陥るかもしれないと思うと、私も環境に気を付けなければと改めて思わされました。


  クリスマス前はホストマザーが大忙しだったので、手伝いをしながら出来るだけたくさんコミュニケーションをとるようにしました。日本では考えられない量のクリスマスプレゼントの包装をし、送られてきたたくさんのクリスマスカードを壁に張った糸にかけて飾りました。こういうところでも異文化を感じることができたので、とても楽しかったです。そして、クリスマスになるとホストマザーの息子夫婦と孫たちが家に来て、クリスマスとお正月を一緒に過ごしました。毎日ビーチに出かけ、ビーチの後はプールへ行くという生活で、子ども達はいつも元気で静かになることがありませんでした。一番興味深かったのは、クリスマスの朝に家族でクリスマスツリーを囲んでプレゼントを開けるという光景で、それは異文化の家族の"大切な時間"でした。


  お正月にはホストマザーと息子夫婦と孫たちと一緒に「バイロン・ベイ」という観光地に行き、海水浴やマーケットを楽しみました。「バイロン・ベイ」はヒッピーの街です。街中やマーケットではヒッピー達のライフスタイルが垣間見え、普段の自分たちの生活と比較したり未知の文化や思想に触れたりすることができ、有意義な時間を過ごせました。


  私の滞在したところは、バスで移動しなければどこにも行けないという環境だったので、毎日バスに乗っていました。バスの中でも、日本にはない光景が広がっていました。バスの運転手さんと乗客が気さくにおしゃべり、乗客同士もおしゃべり。すぐに誰とでも仲良くなれるなんて、本当に人見知りをしないというのはすごいことだなと思いました。


  今回のこの留学で一番に学んだことは、海外の人々のあたたかさです。初めて行った土地で、こんなにも自分が受け入れてもらえるとは思いませんでした。人は見かけや人種で偏見をもつ人もいると思いますが、私は今回の留学で"受け入れてもらえるうれしさ"を知ったので、この気持ちをもっと多くの人に知ってもらいたいです。みんなにこの気持ちを知ってもらえるように、私も自分の周りにいる人たちに対して、オーストラリアで出会った人たちのような姿勢をお手本にして接していきたいと思います。  また、海外の人たちと触れ合うことで、日本では考え付かないような自由な発想や思想を見ることができました。これにより、日本人の型にはまった考えを捨てることができ、柔軟な考えで何事も楽しめる新しい自分に出会いました。



  観光地やレジャースポットでは、オーストラリアの人々の文化や価値観、オーストラリアの人たちが大切にしている自然の尊さに触れたことで知識や感性が養われました。奨学金をいただいたことによりこのような経験をすることができました。この留学でたくさんのことを経験し、自分の可能性と価値観を広げることができたと感じます。これから先、私が社会に出たときにこの留学で学んだことを活かして活躍したいです。


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