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「第3回被災地ボランティア派遣」のご報告~復興の新時代に挑戦する若者たち~

Date.

12/03/27

 東日本大震災から1年の平成24年3月11日、震災により犠牲となられた多くの方々に深い哀悼の意を表しますと共に、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。
今回「第3回被災地ボランティア派遣」を実施しましたので、ご報告いたします。


大槌町(家屋基礎跡の清掃)
 第3回被災地ボランティア派遣団(学生39名、職員3名、3/7-12)は、遠野まごころネット(岩手県遠野市)を拠点として、釜石市鵜住居町・箱崎町、大槌町で活動を行った。
 今回の派遣の目的は、東日本大震災の発生から1年の3月11日、被災地に赴き、犠牲となられた方々に改めて哀悼の意を表すと共に、「復興元年」の今年、被災地の再生の願いを新たにして、学生たちの若い力で復興の新時代を切り拓くことであった。


釜石市鵜住居町(家屋基礎跡の清掃)
 活動内容は見渡す限り街の跡型も無い光景の中で、家屋跡や小学校のグラウンドに散乱した石、鉄、コンクリート、魚網などの重いものから、家族の写真、子供の靴、玩具、14時50分で止まったままの腕時計などを集めた。そして活動終了後には、家屋の持ち主からお礼のお言葉と心境をお聞かせいただいた。
遠野まごころネットのスタッフの説明では、学生たちの清掃活動は被災地の方々に家を再建するお気持ちになっていただく大切な『心のケア』であるとのことであった。


釜石市鵜住居町の仮設商店街の方々と共に
 お昼には仮設商店街の方々から昼食をご馳走になり、お互いに励まし合いつながり持てたことで、心の復興の兆しを実感できた。また海に面して建つ廃校となった小学校のグラウンドで、学生たちはひまわりの種を手に取り、復興の願いを込めて植えた。
そして、3月11日、14時46分、釜石市箱崎町にて海に向かい整列し、サイレンが鳴り響く中、黙祷を捧げた。あちこちで涙を拭う姿から、この1年の思いと復興への決意が滲み出ていた。


 今回の活動で学生たちは被災地の課題を自分たちのこととして受け止め、次の社会を築くため、被災地や社会全体の課題に積極的に取り組む姿勢を養った。帰阪後の学生たちの感想は口を揃えて、次回も参加させてほしいとのことであった。
第1回、2回の派遣に引き続き、復興の新時代に挑戦する若者が新たに育った活動であった。


釜石市箱崎町 廃校となった小学校のグラウンド清掃活動

復興の決意で活動に臨む ひまわりの種植え

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